熱性けいれんと抗ヒスタミン薬の関係について
熱性けいれんとは?
熱性けいれんは、生後6か月〜5歳くらいまでの乳幼児に多くみられるけいれん発作で、38℃以上の発熱に伴って起こります。多くは風邪やインフルエンザなどの感染症が原因です。
多くの場合、
- 数分以内(多くは5分未満)で自然におさまる
- 後遺症を残さない
- 成長とともに起こらなくなる
という特徴があります。
日本では小児の約7〜10%が経験するとされ、決して珍しいものではありません。
抗ヒスタミン薬とは?
抗ヒスタミン薬は、アレルギー症状(鼻水、くしゃみ、かゆみなど)を抑える薬です。風邪薬や鼻炎薬、咳止め薬などに含まれていることもあります。
抗ヒスタミン薬には大きく分けて次の2種類があります。
第一世代抗ヒスタミン薬
例:
- ジフェンヒドラミン
- クロルフェニラミン
特徴:
- 脳に作用しやすい
- 眠気が強い
- けいれん閾値を下げる可能性があると指摘されている
第二世代抗ヒスタミン薬
例:
- ロラタジン
- レボセチリジン
特徴:
- 眠気が少ない
- 脳への影響が比較的少ない
抗ヒスタミン薬と熱性けいれんの関係
① 第一世代は注意が必要
第一世代抗ヒスタミン薬は、中枢神経に作用しやすく、「けいれん閾値(けいれんの起こりやすさ)」を下げる可能性があるとされています。
そのため、
熱性けいれんの既往がある子どもに対しては慎重投与、または使用を避けることがある
とされています。
特に市販の総合感冒薬には第一世代抗ヒスタミン薬が含まれていることがあるため注意が必要で
② 第二世代は比較的安全とされるが…
第二世代抗ヒスタミン薬は中枢作用が少ないため比較的安全とされますが、
必ず医師の判断のもとで使用することが大切です。
まとめ
第一世代抗ヒスタミン薬は、熱性けいれん既往のある子どもには注意が必要です。